鍼の誤解   と  経絡治療のススメ

😁😁😁

 

    
鍼治療って  腰痛、肩凝り、膝痛など  整形外科的な効果しかご存知ない方が殆んどの様です



しかし、鍼治療院の2割位の方は、

自律神経系、内科系、精神系、難病、体調不良の治療、改善が可能な実力をお持ちです

整形外科的治療にも 経絡を使うと思います
(‥‥と思います‥‥‥学会によると)

この事を是非知って頂きたいのです




    まず、

   痛い鍼を打つのは

 術者技術が下手糞だからです  

  「毛穴に針が入ると痛い」てな言い訳はウソです

   痛点にモロ入らなければ  大丈夫です
         
    上手い術者は  訓練されて、無痛で寝入るくらい

 心地よい治療をされます 

  (評判を頼りましょう)  ( 刺鍼技術は 職人技なのです  親方の元、数年の訓練が必要なのです)

 


   鍼を刺さないで当てるだけの流派もありますが、とにかく  脈診をされる鍼灸師にかかりましょう

   東洋医学的な脈診は  身体の状態を探る  大切な手段なのです


    東洋医学本来での治療法は 基本、「痛い鍼」では  治療が成り立ちません

    太い中国鍼の場合、「痛い」と「響き」=「得気」が混同されます

 西洋医による 刺激鍼治療も 存在します(痛いーです🥲)


    

    ともかく


    😱「鍼が怖い」…と思い込んだ方には  絶対 お勧めしません


  「 鍼は痛くない」と説得する気も起きません


 (治療手段の一つをご存知ないだけです)


     雲丹(うに)を見て、気持ち悪いから「食べない」と同じレベルかも‥‥‥??(笑)





 体調が悪い時、そこを撫でて症状改善‥‥‥手当て でしたね

そこを

 「撫でてみた」 

 「押してみた」 

 「温めてみた」 

 「冷やしてみた」

 「突ついてみた」

 「締めてみた」

 「刺してみた」

 「焼いてみた」

  ‥‥‥‥‥‥から始まったのかな?



 

    日本で普及、教育で使用されている「鍼」は  日本で発達、工夫されたものです


 鍼の技術の発達は、日本人の文化、体質、気質 などによるものかと思います


    鍼を管を使ってトントンと刺鍼をするのは     江ノ島での


 江戸時代の日本人(杉山和一)の竹筒からの発明です


    鍼灸鍼の先端は  松の葉先に近い形、組織をかき分けて行くので 血も出ず痛くない。😀✌️


    注射針は 竹を斜めに切ってあるような構造で 組織を切るので  痛いのが当たり前。😞👎


   注射針は鍼治療には使えません。鍼灸鍼と注射針は構造違うものです


 よって、‥‥‥鍼 と 針  は 使い分けます






         使う鍼材質も金、銀、ステンレス、などなどあります


    私が使う銀鍼と  一般に使われるステンレス鍼とでは術者が感じる手応えの差があります


    例えば、棒を手に持って池の底を探るとして   鉄の棒と  竹の棒とでは 感じる手応えが違うように……


    同時に 鍼操作で患者さんに向ける何か(鍼響、鍼妙)も違うようです


    ステンレス鍼の多くは使い捨て。当たりは固く、鋭く 「」を伺いにくいです


    銀鍼は錆びますので 個人専用セットを用意、手入れをして管理します  


    高価で面倒ですが「」のやりとりが出来易いですね



    鍼院の数は、例えば都内の場合、辞める数と新規開業の数が  あまり変わらないのだそうです


    残念ながら、

    医師と違って 鍼灸師は  免許取得後の教育が  基本的に無いのが普通です 


    鍼灸学校での教育も     今や、西洋医学主体だそうだし、鍼技術を教える先生の質も  なっていない様相です  


     国家試験にも技術の検定は無いので  鍼灸大学や 鍼灸専門学校での卒業時には 西洋医学知識の頭でっかち資格者で  東洋医学の鍼術の先生は  (少ししか)存在しないのです  


    

    実技講習会で 刺鍼技術を何とかしよう‥‥という方は  まだマシなほうですが  それでも 

    毎年明鍼会での刺鍼実技講習の受講生をみると 30年前とは  ヒト、質、意欲が随分違っています  


      ただ刺すだけの鍼灸院は この先成り立ちません   刺すだけで治るほど 甘くはありません

      手段としての電気鍼治療は、アンマ治療とあまり変わりません

      

      医師と違う、西洋医学と違う     東洋医学発想の鍼灸治療をしないと  生き残れません  

      それは 鍼灸院  鍼灸師、鍼灸治療業界も 含みます


 

そして…鍼治療なんて 考えられない、

問題外…と思っている方へ……もう一つ

 

     

     「痛む処」に直接針をすれば 確かに鎮痛効果はあります   

 極端に深く刺さない限り  治らないわけではありません   OKです


    鍼が誤解されている一つに  整体、接骨院での治療の一部に  いいかげんな鍼を施す先生がいるという事があります   

 所要時間も20分前後

    手段の一部に 確かに鍼を痛む所に打てば、鎮痛手段として使えるので  それが「鍼治療」と思っている方がいるのです

 

        しかし

 

  

 「本当の東洋医学的な鍼治療」  は、冒頭の記事のように  脈診  望診   切診などなど  術者は技術や経験を要する訓練を重ね、東洋医学の経験医学の知識から  一から患者さんの状態を良い方に変えて行く体表医術を行う治療方法なのです  

  韓国ドラマでも  良く見かける方法です



東洋医学に基づく鍼治療は  一般に知られる痛みの治療以外に  神経内科的な  自律神経系の疾患もカバーできる  守備範囲の広い治療方法なのです  



目指すのは(患部の痛みだけの為ではではなく)、体の環境を変えて行く、即ち「気」「血」「水」を整える作業をする治療なのです   それが、未病(これらの出るかも知れない病)を治す‥‥という所につながります

 


   体の状態把握、「気」のコントロールには  東洋医学的に 脈診必須だからです

 脈位脈状のコントロールは 痛い鍼にしか鍼を打てない鍼灸師には 出来ません

   逆を言えば  脈診する鍼灸師は 痛い鍼をしないでしょう

 ちゃんとした脈診の習得には師匠に付いて  最低3年から5年はかかります

 東洋医学の職人である彼らは 必ず 患者さんの体力・状態 を考えて  施術しますょ


    漢方薬でも   説明書には  必ず  体力に合った服用の記述があります

 

    体の管理には 西洋医療だけではありませんよ

    例えば宗教だって 立派な体調管理はできます

    人=病人は  心の持ち方次第で  病気と寄り添えます

    マインドフルネス、ヨガ、瞑想、諸々     精神修養として同様です

    治癒には 副交感上位のリラックス環境が必要、必須なのです

    

 

あるべき  東洋医学の鍼治療は

 

    全国には  経絡治療を標榜する先生が 少数派(2割位)ですが沢山おられます    各人の技術の完成度は別にして、気血水、経絡をコントロールして  体調を整えるのは、薬と違って  思いもよらない 良い結果を得られるものです

気血水の解らない先生の治療だと  不都合も起こりやすいかも知れません



病気でなく病人を診るのが東洋医学(鍼灸、漢方薬)の歴史的根本思想です

訴えた場所しか針しない針先生では  針治療として有効だとしても、本来の東洋医学治療ではありません

岡田明祐先生は、そのような彼らを「針屋」と仰っていました

症状が出た原因や、理由を陰陽五行、五臓六腑のバランス不全として考察して 、是正をして  それに応じた鍼を全身に施し 治療や予防をします



私の印象では 

東洋医学は 縦目の網(経絡)

西洋医学は横目の網(神経経路)を張って 

ヒトの病態を捉える様相です

東西どちらの網目も  不完全で 漏れてしまうのは仕方ない事ですが‥‥‥‥




東洋医学では

人‥‥‥の状態を陰陽五行の理論にこじ付けて表現(説明)して、

把握、治療し易くする工夫をしています



経絡治療の方法は、治療家によって  多分全く違います

各先生が、経絡を操ってツボを使って体調を維持、整える事を是非とします

経験が浅ければ、それなりに、経験が長ければ、より深く理解して治療に当たれるのです



治療家としては、下手なオーケストラ(病人)が気持ち良く聞こえる音楽を奏でるようにする  指揮者のような立場です

当然  上手い下手があるでしょうね   

手作り作業ですので  個人差がある事は仕方がない事です

(医師でも同様ですよ)




ところで  鍼治療を受けた患者さんは  結果  どの様に感じるのでしょう


治療直後‥‥‥循環が良くなっている‥‥‥ポッポする、サッパリする、目がぱっちりした、‥‥‥

治療中‥‥‥何かが動いた感じがした、ポッポする、    別段変わらない‥‥‥

治療後数日で  1日、2日と良くなってくる(自己治癒力誘発の証拠)ベースが良くなる感じ‥‥‥

治療後数日で、元に戻る(慢性期間が長く、状況が悪すぎる場合)

治療後変わらない‥‥‥術者が下手糞か、患者さんが悪すぎるドン底に居る‥‥‥

治療後悪くなった‥‥‥術者に全て責任があります  過剰治療の結果です   按摩治療後の  揉み返し痛が  分かりやすい例です


‥‥‥が  主な報告です




最近テレビで言われる  「気象病」も  古書には 病態として記述があるのです

天気具合、気圧、温度、湿度、月の影響、季節の影響は  調子の悪い人々には  充分理解認識出来る事なのです


 

加齢、年齢検査結果で医師に見放され、心療内科へ‥‥と言われた方も、もしかして  症状の改善を見たり、治癒もあるかも知れません

加齢は病気ではありません    動ける舞台は狭くなっていますが   舞台環境を良くして  上手に動けばよいのです


 

すべての鍼灸師が  少なくとも  四診、脈診の技術を用い  五臓六腑、東洋医学の知識を駆使して   無痛刺入の施術を持って  総合的に患者さんの体調(自律神経)を気血水でコントロールする経絡治療法を駆使できると良いとは思っています     

 
鍼灸師の技術は 職人技なのです  努力と経験が  モノを言います

    じると書きます

     痛く無く刺入する技は、押手が重要で  必要ならお問い合わせを(医師、鍼師)



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